ども、ひさはちです。
先日、嫁にこのブログがバレて笑わました笑
『債権者集会の準備も書いたら』とアイデアをもらったので、今日はそのお話。
そもそも、債権者集会って何?
誤解されがちですが、債権者集会って債権者『迷惑をかけられた人』が債務者『迷惑をかけた人』を罵倒する場じゃないんですよ。
そもそも破産も誰でもできる訳ではないので、ご注意です。
- 支払不能: 債務者が継続的に支払い不能状態にあること。
- 債務超過: 債務者が負債の総額が資産を上回る状態にあること。
ちょっと話が飛びましたが、債権者集会は、資産を売却して得た現金を債権者に返還するための具体的な報告会です。
破産管財人って?
破産管財人とは、破産申立てをすると、裁判所から任命された破産管財人(弁護士)が付きます。
つまり、申立人弁護士(私選弁護士)とは違う弁護士さんです。管財人がついた時点で破産会社の代表者から全ての権限が移譲され、今まで使っていた銀行口座が作られます『破産者 株式会社ABCD 破産管財人口座』って感じだったかな。
管財業務がはじまると、会社に管財人の手先のように動かなければならず、会社の資産の全てが現金化されていきます。PC、机、椅子、モニターから、什器備品までとにかくなんでも。
私の場合は4拠点あったのですが、とにかくぜーんぶに来ます。
もちろん、銀行口座も全て見られますというか、取り上げられます。もちろん個人破産申立てももしたので、個人の資産も全てです『同時管財事件』っていうんですが、『事件って。。。』
よく、『俺は、あいつは海外に資産を逃してる』とか言いますが、そんな事絶対に無理ですよ。実は私は海外に支店があったのですが、海外送金も全てチェックされました。(過去10年分くらいだったかな)
クレジットカードの利用履歴も見られますので、海外仮想通貨の証券会社や、海外のFX口座への送金履歴もチェックされます。私の場合は海外のXMトレーディングに残高があったのですが、20万円を超える部分は現金化しました。
あと、代表者や親族に資金を流していたことが明らかになると大変。根拠がない返済は偏頗返済(破産直前とか絶対にアウトです。)逆に返済された方に迷惑がかります。偏頗返済は破産財団への返還義務が発生するため、破産法に違反しないよう絶対にやめましょう。

破産のお作法

ものすごいスピードで資産が現金化されていき、破産管財人口座に入金され、債権者には債権届出書類が送られます。これに返信すると、債権者集会の案内が届きます。
前途しましたが、債権者集会は、資産を売却して得た現金を債権者に返還するための具体的な報告会ですので、騒ぐ人は退場させられるため、罵声はありませんでした。
同じような状況に直面している方がいれば、少しでも参考になれば幸いです。
債権者集会ってどんな感じ?(その1)に続きます
ひさはち
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